墓地の種類によって変わる維持費用

お墓には永代使用料と言うものがありますが、永代使用料はお墓の場所、お墓を管理している市町村や法人により様々です。

尚、「お墓を買う」と言う言い方をしますが、お墓は売買が出来ないため、公営や寺院、民間などから墓地の一画を借りる形になるのが特徴です。お墓を維持するための維持費についても、何処から借りているのかによって異なるのが特徴です。

民間の墓地、公園墓地、寺院墓地などの種類に分ける事が出来ますが、お墓を維持していくための費用相場は、民間の霊園であれば5千円から1万5千円程度、そして寺院墓地の場合は維持費に加えて檀家料や各種行事に参加する際にその都度費用が必要になると言われています。そのため、霊園(公園墓地)の方が寺院墓地に比べると相場としては安くなるのが特徴です。尚、公園墓地は宗派などに関係なくお墓を利用できると言うメリットが在ります。

寺院墓地などの場合は、対象となる寺院の宗派でなければお墓を利用する事が出来ませんし、墓石などについても決められたものを利用しなければならないと言った特徴を持ちます。これに対して、公園墓地の場合は好みのデザインのお墓を一区画の中に作る事が出来るなど費用以外にも色々な利点があります。

しかし、最近では新しい納骨堂という埋葬施設も登場しています。民間のものもありますが、こちらはどちらかというと都心部の寺院などが運営しているケースが多いです。例えばこちらの早稲田納骨堂などは、新宿区にある400年近く続く龍善寺という由緒正しい寺院が運営しているのですが、こちらは宗派関係なく、檀家になる必要もなく利用できます。費用も、民間霊園(公園墓地)よりも安くて済みますし、年間維持費用も4千円~と非常にお得ですが、三十三回忌を以って合祀となります。

現代では、そもそも墓を継ぐという概念も薄れてきているのが正直なところです。お墓を買っても守り人がいないなんてこともあり、納骨堂のニーズはどんどん高まっています。お墓を子孫に永代残していこうと思わないのであれば、こういう納骨堂という選択肢もアリではないでしょうか。