法要の中でも特に重要なものとは何か

亡くなった方の法要については、遺族や親戚や周囲の人たちが、故人のご冥福を祈って、功徳を積み、供養するものですから、どれも大切な行事になりますが、あえてどれが重要かということになると、絞り込むことができなくもありません。親戚や関係先の人に声をかけることをしなくてもいいとか、習わしの関係で特別なことをしなくてもいいという観点でのこととなります。

まず、初七日ですが、こちらは最近では、告別式当日に初七日についても執り行うということが大半になってきました。これは、参列する人たちのご多忙を考慮して、告別式の後のさらにほぼ一週間後に再びご参列していただくのは申し訳ないということが主な理由です。

その次は、四十九日ということになりますが、七七日忌とも言いますが、これは外すわけには行きません。亡くなられた方が、仏様になる大事な日だからです。それまでの香典が「ご霊前」であり、この日以降の香典は「ご仏前」となる、とても重要なところでもあります。

それからは、一周期忌、三回忌となり、そこまでは一般的に親戚や身近な人にお付き合いいただくこととなりますが、七回忌以降は、身内だけで済ますというのも許されるところです。十三回忌、十七回忌ともなると、その土地柄の風習とか、宗派のしきたりで決めたらいいと言うこととなります。